鎮静剤と副作用の危険性

鎮静剤は外科手術における前段階として、または内視鏡検査を行う際の嘔吐反射を抑える目的等で、医療現場において広く使用される薬剤です。
但し程度こそ大きく成り難いものの副作用が見られる事も多い為、使用にあたっては慎重な観察を要します。

鎮静剤と副作用の危険性については、薬剤の性質から捉える事が出来ます。
まず鎮静剤として使用される薬剤の多くはベンゾジアソピン系と呼ばれるものであり、睡眠薬として使用される事もある薬剤です。
この薬剤は、脳神経に対してその働きを緩和させる作用があります。

そして脳神経に働く故に、呼吸器や循環器系にも影響を与える事があります。
これが一時的な呼吸の抑制・血圧低下といった副作用として表出する可能性があるのです。
最も、深呼吸・酸素投与で改善する程度である事が殆どです。

またこうした薬剤は比較的血中の残存期間(半減期)が長い傾向があります。
従って、ある程度投与から時間が経った後であっても集中力の低下といった症状で薬剤の作用が出て来る場合があります。

これが問題となるのは、外来で鎮静剤投与を行う場合の車両の運転です。
よって鎮静剤を投与する場合には予めこうした現象が起き得る事を伝えた上で、当日は公共交通機関の利用・家族の付添を求める事が望まれるのです。